2004年12月18日

誕生秘話みたいなもの

ケツメドといえば(いえば、じゃねーよな)。

高校生のときにすっごく仲の良かった女の子がいたんです。笑のツボとかが最高に合致してて、何を言われても大爆笑だし、あたしが何か言っても彼女は大爆笑で、世の中こんなヤツいるんだ!?って思うくらいの子。名前はミドリっていうんですが。

あだ名が「メド」で。
ミドリ、という名前から「みど」→「メド」になったんだろうな、と思っていたんですが、ある日実は「ケツメド」の「メド」なのだと判明。

「イヤ…その、ケツメド、って…」
「うん、まあ、尻穴のこと、なんだけどね」

友達からではなく親戚からこう呼ばれているというところに、もうかなわない人間性というか、ゆるぎない存在感を感じてしまったものでした。

「なぜそんな名前を?」
「いや、ケツメドっぽいね、言われて。それからケツメドミドリ、って…」

親戚から「尻の穴っぽい」と言われる思春期の少女。

それから彼女は(私がそこかしこで吹聴したために)、学校中から「ケツメドリ」と呼ばれるようになり、ある日もう我慢ならぬ、と休み時間に黒板に大きくこう書いた。



「ミドリも女の子!これからは尻穴じゃなく、ミリィって呼んで!」

ケツメドリという名が定着したあたりから、実はミドリはものすごい人気者になっていた。私は、目立たなかった女の子を押しも押されもせぬ人気者に仕立て上げることができた自分のプロデュース力に感動さえ覚えていたものだったのだが。

残念ながら彼女が自身の手で自己プロデュースし始めたあたりから、彼女の人気は影を潜め始めてきたのだ。
メドリー、と呼ばれていた彼女が自らを改名し、「ミリィ」と呼べ、とのたまったとき、目に見えない何かが壊れ始めたのだ…。

彼女の人気は明智光秀の三日天下のようなものだった。非常にその生命力は短く、盛者必衰の理をそこにわたしは見た気がした。

休日はお母さんとお尻にかみつきあうゲームをするミドリ・・・
この現代に栄養失調で運ばれてしまったことのあるミドリ・・・
激しい腹痛に身を悶えさせ、「私、母親に毒殺されるのかもしれない!」と騒いで病院に運ばれたら「フンづまりですな」と言われたミドリ・・・
好きな人に「ミリィ、あなたがスキ!」と告白したら「あんれまー」と言われたミドリ・・・
キックボクサーのタイ人とつきあうミドリ・・・(もちろんタイ人の彼はミドリのことをカタコトで「ミリィサン」と呼ぶ)

・・・・・・・。

僕はあのころ、恋人なんて要らなかった。
ミドリとふたりで楽しくふざけていられれば、男なんかよりもじゅうぶんコイツといるほうが楽しかった。また、こいつも一時、「猫屋といるから男と付き合う気になれないよー、だってそこらの男と遊ぶより猫屋と一緒の方がたのしいんだもーん」と言っていたっけ・・・


そんなケツメドリは、高校を卒業した後、自分の過去をだれも知らない大学で、自らを「ミリィ」と呼ばせ、あの「ケツメド」だった日々を封印した。
彼女はもう教室の隅っこでハットリくんの歌を口づさむ「ちょっと変な子」ではなくなってしまった。彼女は「個性的でセンスのいい子」に自分をシフトチェンジさせようとした。胸やへその周りにタトゥーを入れた。水商売にはまった。そしてあの地味で、だけど実はセンスの良いミドリは、ケツメドという呼称とともに死んでしまった・・・・


ある日ミドリは、早朝1本の奇妙な電話をかけてくる。

「ずっと電話待ってたのにどうしてかけてくれないの?ずーっと寝ないで待ってたのに」

今考えると、本当の自分と、自分が演出した「ミリィ」という名の人物とのあいだに、心理的食い違いがでてきていたのかもしれない。
なんちゅーかこのころ、ミドリはちょっとおかしかった。

「ずっとずっとずっと待ってたのに。」

それから連絡とって無いんだけど、聞くところによると彼女はいまだに「ミリィ」らしい。カメラが好きで、どうも写真家になる道を選んだらしい。ちょっとまえにはパリでなんとか賞取ったとか。
しかし、あちこちでトラブル起こして逃走し、今は行方不明だとか。

ミドリはミリィに侵食されてしまった、ってことです。
で、今私が確実に言えることといえば、私は尻の穴だったころのミドリが好きだった、ということで(尻の穴だったころ、て)。


ということで、まりねには、そのまりねの稀有なキャラクターをずっと失くさないでいて欲しい、ずっと私の大好きなまりねでいてほしい、という思いをこめて「ケツメド」というサイト名を命名したのです。ほろり、友情。


いや、ただ単に最低な名前をつけてやりたかっただけなんですけどね。うん。最低な名前でインパクトあるのって何かなあ、と思って、「チチモミ」か「ケツメド」の、どっちかがいいなあ、と思って。よりまりねのキャラをいかせる名前といったらやはり後者だったと。そういうことです。

非常に感動的な、「ケツメド」誕生秘話でした。
posted by ヤミナベ at 09:13| Comment(3) | TrackBack(0) | 猫屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あの最低な名前の底には、感動的な話があったんですね。

正直、ケツメドって名前を嬉々としてサイト名に掲げるて、
人間性的にどうなんだろうと、面白い奴だけど近くに寄るのは怖いっていう、
なんか動物園で珍獣を見てるような気分だったけど、
今となっては、あながち、そういう接し方で間違って無い気がします。

これからもまりねさんとは、動物園の珍獣を檻越しに見学するような
そんなスタンスを取り続けようと思いました。
あまり近づくと、ウンコ投げそうだしね。
Posted by 柴犬 at 2004年12月18日 11:44
人間性うんぬんて何か受け取り方に寄っては失礼な感じかなて気になって補足するけど、
簡単にキャラが特異すぎて、どう接していいか分かんなかったって事だから。

アタシも十分特異な気もしますけど。
ちなみに私は、ウンコ投げる時はサイドスローです。
Posted by 柴犬 at 2004年12月19日 11:54
毒舌なんだか小心者なんだか。

あたしはウンコ投げるときはふりかぶってそのままかぶります。

Posted by 猫屋 at 2004年12月19日 17:15
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